SNSを運用している企業が最近では増えていますが、中でもX(Twitter)は人気があります。しかし新しく企業アカウントを始めようと考えても、何から始めたらよいのか不安な方もおられるのではないでしょうか。
今回はX(Twitter)運用のコツを、初心者にもわかるように説明していきます。
企業がX(Twitter)を運用するメリットや比較
企業がXを運用するメリットや、他のSNSとの比較、Xの運用に向いている企業を紹介します。
企業がXを運用するメリット
・リアルタイムでの情報発信・拡散力
Xはタイムライン形式で投稿(ポスト)が流れるため、速報性が高く、即時にユーザーに情報を届けられます。話題性のある投稿は短時間で多くのユーザーにリポスト・拡散される可能性が高く、ブランド認知度を上げる手段として有効です。
・ユーザーとのダイレクトなコミュニケーション
リプライや引用ポストなどを通じて、ユーザーからの質問や意見に素早く対応できます。
企業とユーザー間で直接やり取りができることでブランドへの信頼感や親近感が生まれやすくなります。
・ハッシュタグを活用したキャンペーン施策
ハッシュタグを活用することで、特定の話題・キーワードで多くのユーザーと繋がることができます。キャンペーンハッシュタグを利用すれば、参加型のプロモーションも実施しやすく、拡散効果が高いのが特徴です。
他のSNSと比較した特徴
・Instagram・Facebookとの違い
テキスト中心のコミュニケーションが主であり、ビジュアルよりも情報(文章・ニュース性)が重視されやすいです。拡散力にも優れています。
・TikTok・YouTubeとの違い
TikTok・YouTubeなどは動画活用を主体としたコミュニティ形成であり、コンテンツ制作に一定の手間や時間が必要です。Xは短文テキストが中心なので比較的投稿ハードルが低く、更新頻度を上げやすいのも特徴です。
X運用に向いている企業
・速報性が重要な業界
ニュースメディア、IT業界、スタートアップなど最新情報をいち早く顧客へ伝えたい企業におすすめです。製品リリースやイベント告知を頻繁に行う場合に、タイムリーな発信が活きます。
・流行や社会的トピックに合わせて情報発信を行いたい
時事ネタや季節イベントに連動したキャンペーンを打つと拡散を狙いやすいです。
初めて企業アカウントを作る際に、決めるべきポイント

企業アカウントを作るときに決めるべきポイントは、次のようなものがあります。
企業のビジネス目標に紐づいた目的
ビジネス目標の目的にはブランド認知度向上、商品・サービスの販売促進、カスタマーサポート、採用ブランディング などがあります。
KPI設定
目的に応じて、どの指標を重視するかを決めます。フォロワー数、リポスト(リツイート)数、エンゲージメント率(いいね・リプライ など)、Webサイトへの流入数 などです。
X(Twitter)のプロフィールを作るときに気をつけるべきポイント
プロフィールを作るときに気をつけるべきことは、3つありますので順番に説明します。
アカウント名・ユーザー名(ハンドルネーム)
ブランド名や企業名がひと目でわかる名前にするのがよいです。公式ウェブサイトや他SNSと同じ表記で統一しておくと、検索やタグ付けがスムーズになります。
プロフィール画像(アイコン)・ヘッダー画像
企業ロゴやブランドシンボルをアイコンに使用することで、企業アカウントであることを強調し、公式らしさを演出します。
プロフィール文(Bio)の工夫
企業やサービスの概要を端的に伝え、キャッチコピーやミッションステートメントなどを含め何をしている企業かがすぐに分かるようにしましょう。
ユーザーの反応がよい投稿とは

企業アカウントか投稿するもので、ユーザーの反応がよいものとはどのような投稿でしょうか。
簡潔で分かりやすいもの
X(Twitter)はタイムラインで次々と投稿が流れていくため、長文だと最後まで読まれにくい傾向があります。「要点を先に述べる」「一文を短くする」など、シンプルな表現を心がけましょう。
誰に何を伝えたいか”が明確
ユーザー視点で「何がお得?」「どんなメリットがある?」と一目で分かるようにします。
キャンペーン情報や新商品の魅力を端的にまとめると、クリックや反応が得やすくなります。
短い動画やGIFアニメで動きを出す
動きのあるコンテンツは静止画よりもスクロールを止めてもらいやすい傾向があります。
フォロワーを増やすために、企業アカウントが意識すべきこと
フォロワーを増やすためにはどのようなことに気をつければよいのか、説明します。
ブランド・ターゲットを明確にした運用
プロフィールやヘッダー画像、投稿内容など、ブランドの世界観・コンセプトを統一します。企業アカウントとしての「らしさ」を発信し続けることで、ユーザーに覚えてもらいやすくなります。
コンテンツの質と投稿の多様化
商品の宣伝だけでなく、業界トレンド、ノウハウ、裏話、ストーリー性のあるエピソードなどを織り交ぜましょう。実用的な情報(Tips)や、ユーザーが思わずリツイートしたくなるような面白ネタがあると拡散されやすいです。
投稿のタイミングと頻度の最適化
アクティブユーザーが多い時間帯を狙うBtoB向けなら平日昼の休憩前後、BtoC向けなら夕方〜夜、週末などが多いケースもあります。
X(Twitter)運用で初心者がやりがちな失敗例

X運用する際に、やりがちな失敗例とその対策を説明します。
投稿頻度が極端に少ない(または多すぎる)
極端に少ない場合、アカウントが「放置状態」とみなされ、ユーザーのフォロー意欲を損ないます。
反対に多すぎる場合、ユーザーのタイムラインを大量の投稿で埋めてしまい、フォロー解除やミュートされるリスクが高まります。
≪対策≫
自社や業界の動きに合わせ、週に数回〜数十回程度(内容次第)で適度に継続しましょう。投稿が少なすぎて忘れられないように、最低でも週1〜2回は更新を確保することがポイント。
宣伝ばかりの投稿になってしまう
ユーザー視点が欠けた宣伝連投、例えば「新製品発売!」「セール中!」など、売り込み要素のみのツイートが続くと、押し付け感が強くなります。
≪対策≫
宣伝だけでなく、業界のトレンドや豆知識、利用シーンの紹介裏話など“読み物”として楽しめる要素を織り交ぜましょう。
フォロワーとのやり取り・返信がほとんどない
リプライやコメントに対して反応がなければ、ユーザーが「企業は自分たちの意見を聞いていない」と感じてしまいます。また、クレームや問い合わせのリプライを放置すると、イメージダウンや炎上リスクが高まります。
≪対策≫
コメントやリプライがあったら、可能な範囲で迅速かつ誠実に返信しましょう。ポジティブな声には感謝を伝え、ネガティブな声には改善策や問い合わせ窓口を案内するなど、コミュニケーションを意識することがポイント。
X(Twitter)の運用効果を測るために、最低限チェックすべきデータ
運用効果を測るために、最低限確認するべきデータが3つありますので、順番にみていきましょう。
インプレッション(Impressions)
インプレッションとは、投稿(ツイート)がユーザーのタイムラインや検索結果などに表示された回数です。
エンゲージメント(Engagement)
エンゲージメントとはツイートに対してユーザーが取ったアクションの総数です。
プロフィール訪問数・リンククリック数
プロフィール訪問数は、 ユーザーがあなたのアカウントのプロフィールページを見に来た回数で、リンククリック数は投稿内のリンク(自社サイトや商品ページなど)がクリックされた回数です。
X(Twitter)の特徴を活かして運用しましょう
X(Twitter)の運用を伸ばしたいのであれば、特徴を上手く活かすのがポイントです。特徴をしっかりと把握して、最大限活用できるようにしましょう。