ご家族とペットがよりよく最後を過ごすために

ペットを飼った以上、想像したくはないですが、いつかはお別れの日が訪れます。ペットには、もうすぐお別れだからとか、あと何日で逝くということはわかりません。ご家族にとっては辛い日々だと思いますが、できる限りいつも通りの日常を最後の時まで送ることが大切です。

動物はいつもと違う雰囲気をとてもよく感じ取ります。終末期を迎えたペットを目の前にしたらどうしても、悲しい気持ちになって暗くなってしまうこともあるかもしれませんが、家の中ではできる限り普通にしてあげるのが最後までストレスなく過ごせるのではないかと思います。

大好きな家族の中で、みんなが楽しく笑いながらお喋りしている風景を見ていることが何より安心できるかもしれません。

時間の許す限りそばにいて、たくさん名前を呼んで話しかけて、体をなでであげると、きっと穏やかな気持ちで落ち着いて過ごせるのではないかと思います。

ペットが末期に近い際の兆候やサイン

黒と茶色のショートコートの犬を抱きしめる茶色のジャケットを着た男性

ペットがどのような病気を抱えているかによって違いが出てくるかと思います。全体的に言えることは、寝ていることが多くなり、立てなくなる。ご飯が食べられなくなる、水が飲めなくなる。と言ったところでしょうか。

お別れの日に向けて準備できること

ベッドの中で眠る猫

こちらも老衰なのか、何かしらの病気によるものなのかによっていつ頃から準備が必要だと決めるのは難しいです。ただ、もう治らない病気だとわかっていたとしたら、それが分かった時点から、最期をどう迎えるのかは家族で話し合っておきましょう。

苦しがったら病院に行くのか、点滴などによって延命治療をするのか、そのまま自宅で看取るのか…。亡くなった後にここが一番後悔するところになるかと思いますのでしっかり話し合っておくべきです。
とは言っても、いざその時になったら、決めたようにできないことも多々あるので、絶対にこうしようではなく、いくつかの選択肢を決めておくだけでもいいかもしれません。

ペットロスに対処するための方法

可愛がっていたペットが亡くなるのですからペットロスになるのは当然です。何より大切なのは、我慢しないこと。泣きたい時には我慢せずに泣くことです。ペットが死んだぐらいで泣いたら変に思われるのではないかなどと考えずに、思い切り悲しんであげてください。

話ができる人が近くにいない時は、ぜひペットへ手紙を書いてみてください。そうすることで、自分の気持ちの整理が少しずつついてくるはずです。

残されたペットがいる場合のケア

3匹の茶色の子犬

長く一緒に暮らしてきた仲間の姿が急に見えなくなることで体調を崩す子もいます。同居犬(猫)がいなくなったことの影響もあるとは思いますが、それよりも家族が悲しんでいたり、家の中の雰囲気がいつもと違うことを敏感に感じ取り様子がおかしくなるケースも多いように感じます。

残されたペットのケアも飼主さんの重要な役目になりますので食事の量や遊び方など、少しの間はいつも以上に目を配ることが必要かと思います。

大切な思い出を形に残す方法

ペットは飼主さんとの時間がすべてです。思い出とともに、写真や動画を残しておきましょう。亡くなった後すぐには見ることが辛くても、年月が経てば「残しておけばよかった…」と後悔される方も多くいます。
写真や動画は、亡くなった後も心を癒してくれるはずです。

写真を入れたお位牌や、いつも身に着けて一緒にいられるお骨の一部を使ったアクセサリーなど、様々なメモリアルグッズもございます。

さいごに…

ペットが亡くなってしまうことは悲しいですが、悔いのない最期を迎えるためにも、しっかり準備をして毎日精一杯の愛情を注いで生活しましょう。

また、飼主さんとのコミュニケーションを大切に、心のケアもできればとペット終活アドバイザーの資格を取得しました。ぜひ、お気軽にご相談いただければと思っております。