メンテナンスは、車を安全に使用するためにはかかせないものです。しかし、うっかり点検するのを忘れてしまったり、オイルやバッテリーを交換しないといけない時期がいつだったのか、わからなくなり忘れてしまった経験のある人も、多いのではないでしょうか。

そこで、今回は初心者にもわかるように車のメンテナンス方法について、詳しく説明します。業者に頼むものだけでなく、自分でできるメンテナンスについても解説するので、最後まで読んで参考にしてください。

車のメンテナンスが必要な理由

車は人の身体のように代謝するわけではないので、使用するたびに消耗していくもの(例えばオイルやタイヤなど摩耗してダメになっていく部品)を取り替えて、できる限り健康な車を維持するために車のメンテナンスは必要なのです。不具合や消耗している箇所を見つけてすぐに直すことで、トラブルが起きるのを未然に防ぐことができます

初心者でも簡単にできるメンテナンス作業

ベージュ色の車のドア部分を、青と白のボーダー柄の服を着た人がグレーのマイクロファイバークロスで丁寧に拭いている様子。ドアハンドルやサイドミラーも写っており、明るい屋外で車を手入れしているシーン。

初心者でもできる簡単なメンテナンス作業にはどのようなものがあるのでしょうか。全部で5つありますので、順番に説明していきます。

洗車をする

洗車をしている人は多いですが、こちらも立派なメンテナンスになります。車についている砂やほこりを洗い流すことで、傷や錆を発見することができます。傷があればそこから錆ができ、劣化していく原因になるので、早期発見して直すことが重要なポイントです。

頻度としては、月に1度がよいでしょう。しかし、汚れてしまった際には洗車するのをおすすめします。

ウォッシャー液の確認して補充

ウィンドウォッシャー液は、フロントガラスなどを綺麗にする際に使用します。花粉や黄砂などで、前が見づらいときの汚れ落としに使用します。

ボンネットの中にある、タンクを確認するだけなので簡単にできます。ガソリンスタンドで補充してくれるときもあります。

タイヤの空気圧の確認

タイヤの空気圧が低いと、タイヤが破裂する可能性があります。タイヤの空気圧を正常に保つためにも、特にタイヤ交換をしたときには空気圧を確認することがポイントです。

ガソリンスタンドでも簡単に確認することができます。

ワイパーのゴム交換

ワイパーがすり減ったままで使用すると、摩擦が起きて窓ガラスを傷つける原因となります。紫外線だけでなく雨や風でもワイパーがすり減ってしまうため1年に1度は確認する必要があります。

エアコンフィルターの交換や掃除

車内のエアコンにも室内のエアコンと同じく、エアコンフィルターが付いています。ほこりが溜まってしまうとエアコンの効きが悪くなったり、ほこりがカビてしまい、匂いの原因にもなります。定期的に掃除したり、交換するようにしましょう。

このようなものであれば、初心者でも自分で簡単にメンテナンスできるでしょう。また、オイル交換は自分でもできますが、説明を見てもわからなかった場合や難しいと感じた場合、整備工場などに依頼することをおすすめします。

タイヤの空気圧やオイルチェックの頻度

タイヤの空気圧やオイルが汚れているか、減っているかの確認は、少なくとも半年に1度は行った方がいいでしょう。タイヤの空気圧が適切でなかったり、オイルが汚れていると車の故障につながります。忘れずに確認するようにしましょう。

季節によって変わる、メンテナンスのポイント

車のメンテナンスが必要なポイントは、実は季節によって異なります。

夏前にはエンジンの冷却水がちゃんと入っているか、エアコンはちゃんと冷えているかを点検しておいた方がよいです。エンジンの冷却水が入っていないと、オーバーヒートしてしまい車の故障につながります。

冬前にはバッテリーの点検や、雪が降るような地域ではスタッドレスタイヤの寿命がきていないかなど点検しておくとよいです。バッテリーは、冬場に上がる車両が多いため、注意が必要です。スタッドレスタイヤは、雪道で滑らないようにするためのものです。タイヤの溝をよく見て、最低でも1.6mm以上あるか、スリップサインがでていないか確認しましょう。また、安全に雪道を走るためには、新品のときに比べて50%ほど溝が残っている状態のものを使用しましょう。

車を長持ちさせるために気をつけるべき運転習慣や保管方法

現代的な住宅の前に設置された、黒いフレームと透明な屋根を持つカーポート。コンクリートの駐車スペースが広がり、周囲には整えられた植栽や白い外壁の家が見える、清潔感のある住宅街の風景。

車を長持ちさせるためには、どのようなことに気を付けて運転したり保管したらよいのかを説明します。

運転習慣

急発進、急ブレーキ、急ハンドルは部品を消耗させやすいので控えましょう。

保管方法

できれば屋根のある場所で保管するのがよいですが、できない場合はボディコートなどをすると塗装の劣化を抑えることができます。

初心者が揃えておくべきメンテナンス道具

初心者が揃えておくべきメンテナンス道具には、どのようなものがあるのでしょうか。全部で2つありますので、順番にみていきましょう。

車載道具

車載道具とは、日々のメンテナンスや小さな故障の際にはかかせません。中に入れるものは、コンビネーションレンチ、ドライバーセット、作業用ライト、ジャッキやタイヤストッパー、軍手、ガムテープなどがおすすめです。

バッテリーケーブル

不意にバッテリーが上がり、車が動かなくなってしまうときがあります。そんなときに役立つのが、バッテリーケーブルです。他の車と自分の車をつなぐことで、電気をわけてもらうことができ、動くようになるのです。使用する際、順番を間違えると危険なので注意が必要です。先ほども説明しましたが、冬はバッテリーが上がりやすいので車に常備しておいてください。備えておくことで急に必要になったときに慌てずにすむので用意しておくとよいです。

異音や振動を感じた際に必要なメンテナンスとは

車から異音や振動を感じたとき、自分では直そうとせずに信頼のおける整備工場に相談するのが最適解です。自分で直そうとした結果、さらに故障させてしまい直らなくなる可能性もあります。

少しでもおかしいなと思ったら、整備工場に連絡してすぐに見てもらってください。

定期点検や車検で必ず確認するべき項目やポイント

自動車のボンネットを開けた状態で撮影されたエンジンルームのクローズアップ。エンジン本体や各種配管、バッテリー、冷却液タンクなどが細部まで鮮明に写っており、車のメンテナンスや構造説明に適した写真。

定期点検や車検には、必ず定期点検項目というものがあるのでそれらを押さえておくことです。定期点検項目には、エンジン周り、ブレーキ周り、ハンドル周り、マフラー周り、タイヤやホイール、クラッチやトランスミッションやシャフトなどがあげられます。

どれも安全に車を運転するためには欠かせないものなので、しっかり点検してもらいましょう。

日頃からのメンテナンスが車を長持ちさせる

今回は車のメンテナンスのコツについて、初心者にもわかるように詳しく説明しました。車を安全に使用するためにも、日頃のメンテナンスがいかに重要だということを知っていただけましたでしょうか。まずは簡単にできる、洗車やタイヤの空気圧の確認、ウォッシャー液の確認や補充などをしてみるのをおすすめします。

また、季節や住んでいる地域の環境によっても必要なメンテナンスが異なるので、近くの整備工場に問い合わせるのもよいです。

メンテナンスを怠らず、運転習慣や保管方法にこだわることで、車を長持ちさせることができます。車はとても便利なものなので、感謝の気持ちを込めて大事にメンテナンスしてあげましょう。