乾燥する季節や服を脱ぎ着したときに、髪の毛がふわっと広がったり、パチッと音がしたりした経験はありませんか?

それは静電気によるものです。実は静電気は髪の毛の健康にとっても悪影響を及ぼすことがあります。

この記事では、髪の静電気が起こる原因から、簡単にできる日常ケアや便利な対策グッズまで詳しく紹介します。すぐに実践できる内容なので、ぜひ今日から取り入れてくださいね。

髪が乾燥して摩擦が起きると静電気が発生する

ニットを着た後ろ姿の女性が髪を束ねるように触っている様子。ニット素材との摩擦が起きやすい冬のヘアケア場面。

髪の毛に静電気が発生するのは、乾燥や摩擦、衣服の素材などによる電気のバランスの崩れが原因です。

空気が乾燥すると、空気中の水分による放電が弱まり、静電気が発生しやすくなります。

髪の毛も乾燥すると、内部の水分が奪われて帯電しやすくなりますし、衣服や身体の擦れ、ブラッシングなどの摩擦で静電気が発生します。

乾燥した髪同士の摩擦も静電気を発生させるのですよ。

静電気によってキューティクルが剥がれ髪が傷む

女性が髪の毛をすいている手元の画像、毛先のダメージを気にしているイメージ。

静電気によりキューティクルが剥がれやすくなります。

キューティクルが剥がれてしまうと髪に含まれる水分やたんぱく質が流出してしまい、ダメージを受けやすくなってしまうのです。

そのまま進行すると、髪が抜けやすくなったり、パサついた毛先になったりと、髪自体が弱くなってしまいます。毛先だけの静電気が、髪の毛全体を巻き込んでしまい、結果的にダメージヘアとなってしまうことを覚えておきましょう。

保湿と道具選びが大事!日常のヘアケアで静電気対策

鏡の前でヘアミストを髪にスプレーしている笑顔の女性。静電気対策やヘアケアの一環として使っている場面。

毎日のヘアケアで意識するだけで、静電気の発生を防ぐことができます。ここでは、髪の保湿ケアと道具選びについて紹介します。

保湿ケアの基本(シャンプーとトリートメント)

髪に適切な水分が含まれていれば帯電しにくくなります。

髪が保湿されていると、キューティクルが滑らかで整った状態を保つため、静電気の発生を低減することができるのです。

保湿効果のあるトリートメントで保湿をしても、自然乾燥をしてしまうと髪の毛が乾燥してしまいます。保湿後は必ずドライヤーを使用するようにしましょう。

静電気防止ブラシの活用

木製や豚毛、猪毛が使われている天然毛などの自然素材のヘアブラシを使用しましょう。

天然毛は油分が含まれているため、摩擦による静電気が起きにくいです。

ミストやスプレーで外出先でも静電気ケアができる

外出中でも簡単に静電気対策ができる方法があります。ここでは、携帯しやすい保湿アイテムの使い方を紹介します。

携帯用保湿ミストの活用法

静電気防止スプレーを髪や衣服に吹きかけることで、既に溜まっている静電気を外に逃がす効果があります。髪や衣服だけでなく、家電にも使用できるスプレーも販売されています。

室内の湿度と衣類選びで静電気の予防ができる

髪の静電気を防ぐには、生活環境の見直しも重要です。湿度の管理や衣類の素材に気を配ることで、髪のトラブルを防ぐことができます。

湿度管理と衣類の選び方

湿度が約50〜60%になるように調整しましょう。

部屋を加湿することで、髪の静電気を防ぐだけでなく、肌にも潤いを与えてくれます。綿やウールなどの天然繊維は、アクリルやポリエステルなどの合成繊維に比べて静電気が起きにくいです。

天然繊維の素材は、湿気を吸収しやすく、水分が電荷を中和する役割があります。

帯電防止加工素材を使用している衣類もあるため、静電気で悩んでいる方は、静電気が起きにくい素材の服を選ぶようにすると良いでしょう。

静電気対策は毎日のケアと環境づくりが大切

髪の毛の静電気は、乾燥や摩擦といった日常のちょっとしたことが原因で起こります。しかし、原因を理解し、保湿やブラシ、スプレーなどでしっかり対策をすれば、静電気によるダメージは防げます。

毎日の習慣を少し変えるだけで、髪の健康は大きく変わります。今日からできる静電気対策で、しっとりまとまる美しい髪を目指しましょう。