ポートレート撮影で最も重要なポイントとは?

ポートレート撮影で最も重要なことは被写体とのコミュニケーションです。撮影中もコミュニケーションを取りながら撮影しています。

コミュニケーションで心がけていることは、被写体のイメージを汲み取り、それを確認、擦り合わせしながら撮影することです。コミュニケーションがうまくとれなければ、希望やイメージを擦り合わせることが出来ずに、カメラマンの一方的な作品になってしまいます。

また、会話のテンションなども合わせ、近い距離感でコミュニケーションをとることによって、緊張をやわらげ自然な表情が撮影出来ると考えています。

コミュニケーションは、会話だけではありません。撮影中の行動も含めてやり取りを大切にすることで、お互い楽しく撮影に臨めるでしょう。

撮影に効果的な環境とは?

カメラを構える男性

光の使い方

ポートレート撮影において、光の使い方はとても重要です。光の当て方によって写真の印象は大きく変わってきます。順光や逆光、斜光など、時間帯によっても様々な光がある事を理解して、光の良い所を探しましょう。

  • 順光:光が被写体の正面から来る状態(影が少なく、瞳の色がキレイに出る)
  • 逆光:光が被写体の後ろにある状態(シルエット効果や柔らかいボケを生み出す)
  • 斜光:光が被写体の横から当たる状態(立体感を出すのに最適)

構図を決める

写真の全体の構成のことを構図といいます。人や物の配置、光と影のバランスやコントラストなど、たくさんある要素をどう選びとるかによって写真の仕上がりが大きく変わってきます。構図を意識すると、表現にバリエーションを作り出すことができます。

何を見せたいか?何を撮りたいか?を重視していけば、表現をするための選択ができるようになるでしょう。

背景の選び方

撮影場所の雰囲気がわかる、シンプルな背景を選ぶと、被写体が引き立つ場所を見つけやすいです。

ポーズや角度

光の使い方と当て方によってポーズと体の向きを考えましょう。レンズを見て笑ってほしいのか、目をそらしてほしいのか。それとも光がキレイにあたるように右を向いてほしいのか左を向いてほしいのかなどなど……。

お客様の求めるイメージをしっかりと共有し、コミュニケーションをとりながら撮影していきましょう。

ポートレート撮影でよく使うレンズとは?

床に4台のデジタル一眼レフカメラ

標準レンズと中望遠レンズを使うことが多いです。撮影場所にもよりますが、被写体と適度な距離を取れるレンズを選びましょう。

標準レンズは、ポートレート撮影では非常に人気のある焦点距離です。人間の視野に近い自然な画角、遠近感で写るので、街角のスナップ、ポートレート、テーブルフォトなど、いろんなシーンで使いやすいレンズです。

中望遠レンズは、撮影者と被写体となる人物が程よい距離感を保ったままでも顔のアップが撮影できます。また背景を整理しつつ中望遠ならではのボケ味を活かすことで人物を効果的に引き立たせたり、前ボケや圧縮効果など前景、背景の入れかたに工夫を凝らしたりすることもできます。

ポートレート写真において、撮影前に準備することとは?

撮影場所のロケハンやお客様との事前打ち合わせを可能であれば行いましょう。

ポートレート撮影を楽しもう

ピンクのカメラを持つ笑顔の女性

いかがでしたでしょうか?

写真は被写体との関係性が写るものです。ただの人や物、風景ではなく、カメラマンと被写体の関係性が切り取られたその瞬間に、見る人が共感し、いい写真だと感じるでしょう。

被写体も撮影者もリラックスして、楽しんで撮影出来る場があれば、自然と笑顔が溢れ

素敵なポートレート写真が撮影出来ます。