ペットの形見を残すことは悲しみや喪失感を和らげ、ペットへの感謝の気持ちを表す手段となります。また、愛するペットの存在をいつまでも身近に感じていたい、忘れてしまわないように、といった「供養」としても形見を残すことはおすすめです。

火葬した後には、体の骨は残りますが遺骨以外の形見を取って置けばよかったと思う飼い主様も少なくないようです。火葬後に残しておけばよかったと後悔しないよう、ペットの形見について知っておくのも良いかもしれません。

ペットの形見や遺品を残す方法

芝生に横たわる茶色い犬

形見の代表的なものは遺骨、遺髪だと思いますが、他にもたくさんのかたちで形見を残しておくことができます。自宅に保管するのも良いですし、最近ではアクセサリーやお守りとして身につける方も増えてきています。

乳歯や、初めて着けた首輪や最後に着けていた首輪、大好きだったおもちゃなども記念の品として取っておかれる方もいらっしゃいます。着ていた洋服の一部を切り取りパッチワークのようにしてつなぎ合わせ、バッグを作るなどのアイデアもあります。

ペットの写真だけ残すのも悪くはないのですが、生前の愛用品や遺骨などを形見にすれば、いつでも身近に感じられますよ。

形見の代表例

  • 遺骨
  • 遺髪
  • 乳歯
  • 写真(ビデオや動画など)
  • 足形
  • 身に着けていたもの(首輪・洋服・靴)
  • おもちゃ(ボール・ぬいぐるみ)
  • 使っていたタオルやクッションなど

保存時の注意点

水色とベージュの缶

遺骨や遺髪を保存しておくための専用のグッズがありますので、そういったものを利用するのが一番いいかもしれません。あとは、ご自宅にある缶や箱に入れてお写真を貼ったりオリジナルのラベルを作ってデコレーションしても可愛いですね。

箱や缶に入れておく場合は、湿気と紫外線(直射日光)から守ることが大切です。和紙で包んだり、防腐防虫効果を持った桐箱を使用したり、シリカゲルなどの乾燥剤を一緒にいれておくと湿気防止になると思います。

また、直射日光に当てると色あせを起こしてしまいます。生前の毛色を保つためにも、日を通さない入れ物に入れて、直射日光の当たらない場所で保管するようにしてください。

遺骨の返却などに関する注意事項

緑の芝生を歩く大人のゴールデンレトリバー

合同葬をご依頼の場合は、他家のペットちゃんと一緒にご火葬になるので、お骨は返骨できません。

最愛のペットの姿を見たり触れたりできるのは、火葬する前までになりますので、ご火葬前に、毛や爪などの体の一部を形見として残す人もいます。また足型をスタンプで残したり、お気に入りの首輪や服を飾ったりするのもよいでしょう。ご火葬後は合同供養塔に埋葬してご供養したしますので、いつでもお参りにきていただけます。

個別のご火葬の場合には、お骨壺にご収骨いただきご返骨させていただきます。お骨壺の蓋は密閉されておりませんので、激しく揺らしたりすると中のお骨が崩れたりこぼれたりしますのでお気をつけ下さい。

普通にご自宅に置いておかれる分には問題ないかと思いますが、特に湿度が高くなるような場所や直射日光が当たり高温になるような場所は避けて安置いただく方がいいかと思います。