私たちの身の回りには、たくさんのロゴがありふれています。ロゴのデザインを見るだけで思い出す企業があるように、ロゴにはブランドのイメージを図案化したものなのです。そんなロゴを自分で作ってみたくありませんか。
今回は、初心者に向けてロゴデザインの基本的なルールや作り方を紹介していきます。ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。
ロゴデザインの役割

ロゴデザインの役割といわれているものは、3つありますので、順番にみていきましょう。
認知度を高めるため
ロゴデザインには、その企業やブランドの知名度を高める役割があります。。人間は、文字だけよりも、画像やイラストの方が記憶に残りやすいです。
企業のイメージを作る
ロゴデザインにより、お客さまはブランドや企業のイメージを形成します。中でも色のあるものは、思い出しやすくイメージされやすいです。例えば赤と黄色のロゴといえばマクドナルド、緑と青のロゴといえばファミリーマートなどのようにイメージします。
このように企業の理念や製品をイメージさせることで、覚えてもらうことができ、信頼にもつながります。
ロゴは覚えてもらいやすい
ロゴを付けることで、お客さまの印象に残りやすくなります。商品にしても、知っているロゴであればより安心して購入しやすくなります。人間の性質として、ロゴから企業をイメージし安心を与えることができれば購入してもらいやすくなるのです。
そのように、そのビジネスやブランドの性質を伝える役割がロゴにはあります。
初心者がシンプルなロゴを作るコツ

- 初心者がロゴを作るには、まずはどのような人に見てもらいたいのか、ターゲットを決めましょう。性別や年齢、どのような職業なのかターゲットを決めてから作成することで、その層のお客さんに好印象をあたえやすくなります。
- 次に、ロゴの雰囲気を決めていきます。シンプルでありつつ、かっこよくスタイリッシュ、など雰囲気をはっきりさせることでより伝わりやすくなります。
- 雰囲気が決まったらロゴのテイストを決めていきます。取り入れたい要素を並べて組み合わせていくのです。その際には、ターゲットから思いつく言葉をあげていきます。シンボルとなるような言葉やイラストを決めておくとロゴを作る際に役立ちます。
- ここで、手書きで紙にロゴを描いてみるのがオススメです。どのようなロゴにしたいのか、パソコンやタブレットを使って作成してみるよりも、イメージがそのまま描きやすいです。どんどん文字や形を書き出していき、それらを組み合わせたりして文字遊び、形遊びのようなイメージからブランドのイメージに近いものを作り出していきます。
- 次に、先ほど描いた取り入れたい要素を並べて組み合わせたものから、デザインの意図が感じ取れるギリギリまで削っていく作業をします。
- そして、デザインしたロゴをパソコンやタブレットのツールを使用して、作成していきます。
「覚えやすいロゴ」の共通点とは
覚えやすいロゴに共通していることは5つあります。順番にみていきましょう。
シンプルでわかりやすい
シンプルなデザインにすることでより記憶に残りやすくなります。過度にカラフルなものや複雑なものは覚えにくいので避けるようにしましょう。例えば、ナイキやアップルのようなものがシンプルで覚えやすいです。
流行でロゴを決めない
現在流行っているものをロゴにすればそのときは良いかもしれませんが、時代は変化します。ロゴを変えることはまた新たに覚えてもらわなくてはならなくなり、なかなか難しいです。流行や時代に流されないロゴにすることが必要です。
どのような企業かが伝わりやすい
その企業がなにをしているのか、世界観が伝わりやすいものでなければロゴをみただけでどのようなことをしているのか理解されにくいです。覚えやすいロゴにするには、例えば美容院であればお洒落なイメージ、うどん屋であれば和風のイメージのようにします。
いろんな媒体で使用できる
ロゴは、さまざまな媒体で使用されます。大きさやカラーなどいろんな媒体で使用することを考えて作成するとよいです。
黄金率を使っていることが多い
黄金比を使ってロゴを作ることで、バランスがよくなり、ロゴが視認性されやすくなります。より印象に残るようにするのであれば、黄金率を利用しましょう。
ロゴをいろんな場所で使うための工夫
ロゴをさまざまな場所で使うには、ロゴのガイドラインを作って他の要素の組み合わせの時の見え方をコントロールすることが重要です。先ほども説明しましたが、ウェブサイトや印刷どちらでも違和感のないようなロゴにしましょう。また、モノクロやフルカラーで認識がされないロゴにするのも避けましょう。
どんなサイズにしても違和感なく使用できるように調整して作るのも重要なポイントです。
初心者のロゴデザインでよくある失敗

ロゴデザインでよくある失敗にはどのようなものがあるのでしょうか。3つありますので、順番に説明していきます。
カラフルにしすぎる
こちらは上記でも説明しましたが、カラフルにしすぎるとモノクロのロゴを使用した際に、何のロゴなのかがわかりにくくなります。パッとみたときに、「あの会社のマークだ。」と思わせられるようなロゴにするのがよいです。
情報を詰め込みすぎる
企業のシンボルともなるロゴデザインですが、情報を詰め込みすぎると目的が不鮮明になり、視認性が悪くなります。
業種のイメージと異なる
ロゴは、どのような会社なのかを主張するものです。例えば、飲食店のロゴであるのにIT企業のようなロゴを使用していては違和感を感じます。ターゲットと業種の性質をしっかりと見極めてロゴを作成しましょう。
簡単にロゴを作れるおすすめのツール
簡単にロゴ作成ができる、初心者におすすめのツールを紹介します。
LOGO MAKER
使い方がとてもシンプルなので、手軽にロゴを作る方におすすめです。ロゴに使用したいテキストや図形を挿入し位置を決めてから、文字の書体とカラーを選ぶだけでロゴが作成できます。
簡単にロゴを作成したい方向けです。
Canva
ロゴを作りたいけれど上手くデザインできるか不安な方にはこちらがおすすめです。Canvaには豊富なテンプレートがあるので、それを元にしてロゴ作成ができます。
基本は無料で使用できますが、さらにこだわりたい方には有料版もあります。
Illustrator
ロゴ作成で最もメジャーなのがIllustratorです。
こちらは有料にはなりますが、機能がとても充実しているので特にこだわって作りたい方におすすめです。
専門家が教える「良いロゴ」と「悪いロゴ」の違い
専門家から見るよいロゴとは、デザインは形がシンプルでデザインが簡潔であることです。見た人が、すぐにどの企業のものなのか頭にイメージさせることができるロゴは良いロゴです。
反対に、悪いロゴとはブランドのイメージが伝わらないものです。ロゴを見た人に、どのようなことをしている企業なのか、何を作っている会社であるのか全く伝わらないのであればロゴの意味がありません。
伝わるロゴをデザインしよう
ここまでロゴデザインについて詳しく説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。企業にとってロゴの重要性を理解していただけたかと思います。
見た人に企業のイメージを伝えることができるものをデザインして、よりお客さまの印象に残るようなロゴを作りましょう。