英語学習は、家庭でも簡単に始められます。親のサポートと日常生活での工夫で、子どもの英会話力を伸ばすことができるでしょう。ここでは、具体的な方法と実践例をご紹介します。

家庭で子どもの英語力を伸ばす方法 

家庭で親が子どもの英語力を伸ばすための最善策は、英語に興味を持ってもらうことです。最も効果的なのは海外に行くことですが、難しい場合は地域の国際交流協会でボランティア活動に参加したり、ホストファミリーになることをおすすめします。外国人と直接触れ合い、自然に英語を使う環境が整います。

特にホストファミリー体験は親も英語を使う機会が増え、子どもも積極的に英語を話したくなります。一方で、英語の音楽や動画をただ流すだけでは効果が薄く、学習には向きません。実際に英語を使う場を作ることが、家庭での英語力向上につながります。

日常生活の中で自然に英語に親しむ方法 

日常生活の中で、自然に英語を使う方法は、調べる習慣をつけることです。目に入るものや、日常生活を送るうえで、「これって英語で何て言うんだろう?」と調べるだけで、自然と英語が身近に感じられます。

アルファベットを覚えることも重要です。家の中にアルファベットのポスターを貼って、目に触れる機会を増やしましょう。視覚的にアルファベットを覚えることで、英語の基礎が固まり、その後の学習がスムーズになります。 

英語の歌や絵本を使った具体的な学習方法

ノートにカラフルなスポンジ文字で「peach」と綴られており、隣には桃の絵と木製の鉛筆が置かれている。

英語の歌や絵本を使って英語を教える方法は、親の英語力に左右されます。単に英語の歌を聞かせたり、絵本を読んだりするだけでは効果が薄いことが多いです。

日本は一つの言語(日本語)を話す国なので、たとえ両親が英語を話していても、日本で生活している以上、子どもは日本語の影響を強く受けます。英語と日本語のバイリンガルとして育てることは世界中で難しい課題とされています。

それでも英語の歌や絵本を通じて英語に親しむことは、特に幼い子どもにとっては有効です。6ヶ月までの赤ちゃんは、英語のRとLの音を聞き分けることができますが、その後、聞き分けが難しくなるため、英語の音に早い段階から触れることは大切です。

ただし音楽や絵本を聴かせるだけでなく、実際に外国人と会話する機会があるとさらに効果的です。リアルなコミュニケーションが、英語の習得を加速させるでしょう。

おすすめの英語アプリやオンライン教材

英語学習に適したアプリやオンライン教材はたくさん存在しますが、どれが一番良いかは個々の子どもによります。いくつか試してみて、子どもが楽しく続けられるものを見つけることが大切です。ただ高額な教材を購入する必要はありません。 

家で楽しめる英語のゲーム

家庭で英語を使って楽しむ方法として、カードゲームが最適です。カルタのように絵と英語の単語を合わせるゲームは、遊びながら自然に英語を学ぶことができます。親子でオリジナルのカードゲームを作ることも楽しく学べる方法です。自分たちで作る過程で英語を使うことで、より深い学びになります。

親が英語を話せなくてもサポートできるか?

親が英語を話せなくても、子どもの英語力をサポートすることは十分に可能です。大切なのは、英語学習に興味を持たせる環境を整えること。インターナショナルスクールに通わせたり、ホストファミリーとして外国人を受け入れる経験、または親子留学をするなど、親が英語を学ぶ姿勢を見せることが子どもにとって良い刺激になります。重要なのは、英語を「学ぶ」だけでなく、「使う」環境を親が積極的に提供することです。

子どもが英語を勉強したくなるための方法

母親と娘が明るいリビングルームで一緒にテーブルに座り、タブレットを見ながら微笑んでいる。

子どもが英語を学びたくなるかどうかは、親の意識とサポートに大きく左右されます。親が「英語はこれからの時代に必須である」と強く感じ、子どもにもその重要性を伝えることで、子どもも自然と英語に対する関心を高めます。英会話教室に通わせたら、結果が出るまでしっかりと続けさせることが重要です。

一例として、3歳から高校生まで英会話教室に通っていた生徒がいました。最初は英語が嫌いでしたが、高校生になって英語が得意科目になったという話があります。この生徒は、小学生の頃は外国や英語に興味がなかったにもかかわらず、親が「英語は絶対に必要だから」と強い意志を持ち続けた結果、最終的には英語を得意とするまでに成長しました。

このように、親がしっかりとサポートし続けることで、子どもも英語学習に対する意識が変わります。

英語学習の頻度と計画

では、どれくらい英語を学習すればよいのかみていきましょう。基本は毎日英語に触れること。せめて毎日5分、アプリで単語を覚えていきましょう。

以下、学年別に紹介していきます。これからお伝えする習慣を守る生徒は、中学生の間に英検準2級を取得しています。ぜひ参考にしてください。

  • 中学生は教科書を毎日音読する
  • 英語教科書のQRコードを活用して毎日音声学習を行う
  • 中高一貫校では英語の授業がスムーズに進む
  • 大学受験に向けて、中高の英語学習は非常に重要
  • 中学進学前に小学校での基本の単語は全部読めて書ける
  • 中学時に大学受験の共通問題を確認しておく

小学校から英語が必修となり、中学では基本が身についている前提で授業が進みます。高校・大学で苦労しないためにも、小学生の頃から、しっかり英語を学んでいきましょう。

親がやってはいけないこと

親が英語学習において避けるべきことは、過度に口を出すことです。未就学児や小学校低学年の頃に、学習習慣をしっかりと身につけさせれば、その後は子ども自身が学習を進めるようになります。

テストの点数だけで評価せず、間違いの質をしっかり見極めることが重要です。子どもが努力していることをしっかり認め、励ましながら英語学習を進めていきましょう。

家では教えない、環境を整えよう 

この記事では、家庭で子どもの英語力を伸ばす方法をご紹介しました。家で英語を教えるのではなく、英語を使う環境を整えてあげてください。中学や高校での夏休みや春休みに、海外留学をさせるのもおすすめです。そのために積立をしておくと良いでしょう。

記事の内容をまとめると、

  • 海外の人と触れ合う機会を持つ(ホストファミリーになる、国際交流でボランティアをする)
  • 英語が必要なことを幼少期から伝える
  • 英語をただ聞いたり見せるだけでは効果がないことを理解しておく
  • 英語を娯楽として楽しむ。
  • 小学校で習う単語を全て覚えて書けるようにする(英検5級に合格可能)
  • 中学生になったら大学入学共通テスト問題を確認(大学受験までの6年間で身につける英語力の把握)
  • 中学生の英語の教科書を毎日音読(音声ファイルの活用)
  • オンラインで外国人と話す機会を定期的に持つ(最低週1回)
  • 英語が絶対に必要だという親の強い意志を伝える

家庭で英語を教えるのではなく、親自身が外国のドラマを見たり、英語を聞いたり単語を覚える姿を見せることも大切です。実際に英語を経験することが、子どもの成長に一番良い影響を与えます。子どもが「ワクワクする」環境を考えて、ぜひその環境に連れて行ってくださいね。