最近増えてきているオンラインイベント。なんとなく聞いたことや参加はしたことがあるけれど、詳しく知らないという方もたくさんおられるのではないでしょうか。
この記事ではオンラインイベントの種類や特徴から、今後さらに成長していくといわれる理由について詳しく説明していきます。
オンラインイベントの種類や特徴
1)オンラインセミナー(ウェビナー)
- 特徴: 主催者が一方的に情報を提供する形式で、参加者は講義を受ける形になります。質疑応答の時間が設けられることも多く、リアルタイムで質問ができるのが特徴です。
- 用途: 新しい知識を広めたり、製品やサービスを紹介する場として利用されます。
2)オンラインワークショップ
- 特徴: インタラクティブな形式で、参加者が積極的に参加しながら学ぶことができます。小グループでのディスカッションや実践的な演習を含むことが多いです。
- 用途: 技術習得や実践的な学習が目的。例えば、スキルを学びたい場合に適しています。
3)バーチャル展示会(オンラインエキスポ)
- 特徴: 出展者がブースを構え、参加者は仮想空間を歩き回りながら各ブースを訪問します。動画やチャットを通じて商品の紹介や商談が行われることが多いです。
- 用途: 製品やサービスを展示・紹介する場として利用され、企業間の取引にも適しています。
4)オンラインカンファレンス
- 特徴: 複数のセッションが用意され、基調講演、パネルディスカッション、ネットワーキングの時間などが組み合わさる大規模イベントです。参加者は興味に合わせてセッションを選択します。
- 用途: 専門分野の学会や業界イベントとして、幅広い知識共有とネットワーキングが目的です。
5)バーチャルネットワーキングイベント
- 特徴: 参加者同士の交流を重視したイベントです。スピードネットワーキング形式やグループディスカッションの場が設けられることが多いです。
- 用途: 業界内の人脈作りや交流を深めるために行われます。
6)オンライン懇親会
- 特徴: リラックスした雰囲気で参加者が集まり、自由に会話や交流を楽しむ場です。オンラインゲームやアクティビティが取り入れられることもあります。
- 用途: チームビルディングやコミュニティ形成のために利用されます。
7)ライブストリーミングイベント
- 特徴: 一般向けにライブ配信されるイベントで、視聴者がチャットやコメントで参加できる場合もあります。音楽ライブや商品のローンチイベントで利用されることが多いです。
- 用途: 視覚的なインパクトやエンターテイメント性が求められるイベントで、参加者にリアルタイムでの体験を提供します。
8)オンラインサミット
- 特徴: 複数日にわたって行われることが多く、各分野の専門家やリーダーが登壇し、豊富な知識や経験を共有します。プレゼンテーションやパネルディスカッションが中心です。
- 用途: トピックに対する深い理解やネットワーキングの場として利用されます。
9)バーチャル展示会(3Dバーチャルエクスペリエンス)
- 特徴: 3D技術を使い、参加者が仮想空間内で実際の会場を歩いているかのような体験ができる形式です。製品やサービスのブースがあり、訪問者は自由に閲覧や商談ができます。
- 用途: 体験を重視した展示会やプロモーションイベントに適しています。
今後もオフラインイベントの成長が続くと思われる理由

ハイブリッドイベントの普及
リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッドイベントが増加しています。これにより、参加者は地理的制約を受けずにイベントに参加でき、主催者はより広範なオーディエンスにリーチできます。例えば、東京ゲームショウ2022では、幕張メッセでのリアル開催とオンライン上のバーチャル会場での同時開催が行われ、14万人以上の来場者を記録しました。
技術の進歩と新たな体験の提供
メタバースやバーチャルリアリティ(VR)技術の進展により、オンラインイベントはより没入感のある体験を提供できるようになっています。これにより、参加者は仮想空間でのリアルな交流や体験が可能となり、オンラインイベントの魅力が高まっています。
コスト効率と柔軟性の向上
オンラインイベントは、会場費や移動費などのコストを削減でき、主催者と参加者の双方にとって経済的なメリットがあります。また、時間や場所の制約が少ないため、柔軟なスケジュールでの開催が可能です。
オンラインイベントを成功させるために必要なポイント
オンラインイベントを成功させるためには、いくつかの重要な技術やインフラが必要です。
まず、安定した高速インターネット接続が基本です。大規模イベントでは、参加者数が増えても速度が落ちない専用回線の利用を検討すると良いでしょう。
次に、高画質映像の配信設備が求められます。これには、フルHDまたは4Kの解像度をサポートするカメラや、品質を維持するためのエンコーダーが役立ちます。音声のクリアさも重要で、高性能なマイクやミキサーを導入することで、音質を改善できます。
さらに、イベント全体をスムーズに進行させるためには、専用のライブ配信プラットフォームを使用し、視聴者のエンゲージメントを高めるためのチャット機能や投票機能などのインタラクティブなツールも検討してください。
最後に、技術的なトラブルを避けるためにはサポート体制やバックアップシステムを整えることも重要なポイントです。
オンラインイベントのメリットデメリット

メリット
- 地理的制約がない
どこにいても参加できるため、国内外から多くの参加者を集めやすく、広範囲にリーチできます。これにより参加者が増え、ビジネスチャンスも拡大します。 - コスト効率が良い
会場費、移動費、宿泊費などが不要になるため運営費用が削減されます。また、参加者も移動や宿泊の費用を抑えることができ、参加しやすくなります。 - 柔軟なスケジュールとアクセス
リアルタイムでの参加が難しい場合でも、録画を提供することで後から視聴が可能です。これにより、多忙な人や異なるタイムゾーンの参加者もイベント内容にアクセスしやすくなります。
デメリット
- 一体感や臨場感の欠如
オンラインではリアルな会場のような雰囲気が感じにくく、一体感が薄れることがあります。対策としては、アイスブレイクの導入やインタラクティブなセッションを増やし、参加者同士が交流できる工夫をすることで一体感を高めることができます。また、メタバースやバーチャル空間を利用して臨場感を演出する方法も有効です。 - 技術トラブル
回線の途切れや映像・音声の不具合は大きな課題です。事前にリハーサルを行い、スタッフが迅速に対応できるよう備えるとともに、安定したインターネット環境やバックアップ機材を用意します。また、簡易なFAQやトラブルシューティングガイドを参加者に提供することも重要です。 - 参加者の集中力の維持が難しい
オンラインでは集中力が続かないことが多いため、短時間でのセッション構成や、クイズ・投票などを取り入れたインタラクティブな要素が有効です。休憩時間を適切に設けることも、参加者の集中力を保つのに役立ちます。
オンラインイベントは今後も成長しながら増えていく
今はセミナーやワークショップ、展示会までオンラインで可能な時代です。オンラインイベントはますます成長を続けながら増えていくことでしょう。
本記事で紹介したオンラインイベントを成功させるために必要なポイントをおさえて、オンラインイベントを開催してみてはいかがでしょうか。